8月11日(月・祝)、福島県田村市にある田村市運動公園陸上競技場にて、昨年に引き続き今年も出張授業を開催しました。地域の子どもたちにトップレベルの指導を届ける機会として昨年も好評でしたので今年も開催が決定いたしました!今年も昨年に劣らず、小中学生あわせて約50名が元気に参加してくれました。
当日はあいにくの天気で、雨が降ったり止んだりと不安定な空模様でしたが、施設内にある室内走路もフル活用しながら、予定していた内容を無事に実施することができました。むしろ、天候に左右されない「走る環境」が整っているおかげで、子どもたちは集中して練習に取り組むことができ、非常に充実した時間となりました。
金子コーチによるウォーミングアップから授業がスタートしました!小学生・中学生合同で行われ、まずは陸上の基礎中の基礎である姿勢づくりから行いました。正しい姿勢は走る・跳ぶ・投げるすべての動きの土台です。
この重要性をコーチのデモンストレーションや言葉を通じて丁寧に伝えながら、ジャンプ系・スキップ系のドリルで身体を温めていきました。
このような基礎的なドリルでも、ひとつひとつの動きを意識して取り組むことで、大きな差が生まれます。
コーチ陣の丁寧な指導で、子どもたちの取り組み方が一段と引き締まっていたように感じました!



~小学生グループの活動の様子~
ウォーミングアップの後、小学生と中学生に分かれ、それぞれの年齢や競技レベルに応じた内容に進みました。
小学生グループは伊藤コーチの指導のもと、「走り方の基本」にフォーカスしたドリルを中心に練習を行いました。はじめは緊張した表情を見せていた子どもたちも、コーチの明るく丁寧な指導にすぐに打ち解け、真剣に話を聞きながら、手本に少しでも近づけるように努力している様子がとても印象的でした。

フォームの基礎を身につけた後は、学んだことを活かしたスタート練習に取り組みました。
最初はぎこちなかったスタート動作も、繰り返し練習する中で見る見るうちに改善され、「できた!」という子どもたちの表情がとても輝いていました。

後半にはスターティングブロックを使用し、より本格的なクラウチングスタートの練習も実施しました。
中には、全国大会に出場を予定している選手もおり、より実戦的な内容にステップアップ。合図からのスタートにタイミングを合わせる練習も入れ込み、より競技志向の高い練習となりました。

また、ゆめおり陸上クラブとちはや陸上クラブからも全国大会出場を決めている選手が複数おり、日産スタジアムで会えるのが今から楽しみです!!
~中学生グループの活動の様子~
一方、中学生グループは、短距離・中長距離・ハードル・投擲の4つのブロックに分かれ、それぞれの専門的な練習に取り組みました。
短距離ブロックでは片岡コーチが指導にあたり、まずはスプリントドリルで正しい動きを身体に染み込ませることからスタート。その後、ドリルで学んだことを活かしながらの走練習へとつなげていきました。

中長距離ブロックでは須藤コーチが担当し、専門的な走練習の中で、ペース感覚や呼吸のリズムを整えることを重視。フォームづくりにも時間をかけ、無駄のない効率的な走りを追求しました。


ハードルと投擲ブロックでは、十種競技を専門とする金子コーチが細やかなフォーム指導を実施しました。
投擲種目の基本や、ハードリング動作における重心移動のコツなど、貴重な指導が行われました。選手たちもその変化を実感しながら、目を輝かせて練習に打ち込んでいました。


今回、残念ながら足を痛めてしまい、メイン練習に参加できなかった生徒もいました。
しかし、そんな状況でも前向きに取り組む姿勢が素晴らしかったのが印象的です。
徳岡コーチのもとで「走れない今だからこそできる、身体の土台づくり」に取り組みました。
徳岡コーチが特別に用意した“スペシャル補強メニュー”は、体幹や股関節まわり、柔軟性と筋力のバランスを意識した内容で、「キツいけど、楽しい!」と思えるような工夫が満載。
トレーニング中、本人は何度も苦しい表情を見せながらも、最後までやり切る強い意志が感じられました。怪我の中でもできることに真正面から向き合い、前向きな姿勢を忘れないその姿がとても印象的でした!


~最後には全体でリレーを実施!~
すべての練習が終わった後は、参加者全員で恒例のスウェーデンリレーを実施しました。
学年も性別も異なる混合チームで行うこのリレーは、まさに「一体感」を感じられる時間。走力だけでなく、声かけやバトンパス、チームでの連携など、仲間と走ることの大切さを感じてもらえる内容となりました。走り終えたあとの笑顔や、仲間とのハイタッチをする姿が見られました。



今年も、無事に出張授業を終えることができました。
子どもたちのまっすぐな眼差し、一生懸命に取り組む姿勢、仲間を応援する姿などそれらすべてが、私たち指導者にとっても大きな刺激であり、学びでもありました。
こうした機会を通じて、一人でも多くの子どもたちが陸上競技の楽しさや奥深さに触れ、目標を持って練習に取り組んでくれることを願っています。そして、今回学んだことが少しでも今後の成長につながるのであれば、スタッフ一同嬉しく思います!
最後に、参加してくれた子どもたち、保護者の皆さま、そして田村市の関係者の皆さま、本当にありがとうございました!!
また来年、元気な笑顔と成長した姿でお会いできることを、スタッフ一同楽しみにしています!
